啓蒙活動?

去年、もっとも衝撃的だった本は「炭水化物が人類を
滅ぼす」(夏井睦)だった。
糖質がタバコや麻薬のように常習性があり、
やめられなくなるゆえに肥満する……という話は、
自分の体験からも頷けるもので、全身からウロコが
280枚ほど落ちた気分だ。
ワタシはアマゾンの半魚人か。
角砂糖ひとつで糖質が4グラムあり、ごはん一杯だと
角砂糖15個分に相当する。角砂糖だと甘すぎてとても
食べられないが、澱粉は抵抗なく食べやすい性質を
もつゆえに、人はごはんをいくらでも食べられる……と
いう話にはぞっとした。


糖質制限は、人に話すことも多いのだが、なかなか
理解されない。
米のごはんはちゃんと食べなきゃいけない、と従来の
常識を頑固に主張する人もいる。別に強く勧めている
わけではないが、なんだかがっかりする。
しかしよく考えると、どんな分野にしても、これまでの
常識にない話をされれば自分だって引いてしまう
だろうな、とは思う。
結局、人は自分で進んで理解したもの、読んだものしか
認められないのだろう。啓蒙活動も大変だ(?)。


つくづく新興宗教の勧誘や、自分では買う気も起きない
商品のセールスを仕事にしている人の苦労がわかった
ような気がした……(わかってどうするw)。