2015-01-01から1年間の記事一覧

作家とは?

「作家という病」(校條 剛著・講談社現代新書)を読む。 著者は、元新潮社の編集者。笹沢左保、川上宗薫、藤沢周平、 吉村昭、遠藤周作など、つきあいのあった 多くの作家たちの 内幕話がめっぼう面白い。その人の奇妙な一面、こだわり、 わかりにくさなど…

不食

「食べない人たち ビヨンド」(マキノ出版)を読む。 前作「食べない人たち」の後日談。不食を実践している3人の、 その後の記録と意見が強烈で、なかなか面白い。 なかでも無人島で不食実験をした人の言うことは、 目からウロコだった。 「人間はヒマだから…

セルフをディフェンス?

「大東亜戦争敗北の本質」( 杉之尾宜生著・ちくま新書)を読む。 文字とおりの内容で、日本は兵站を軽視し、無秩序に 戦線を拡大したため、輸送経路を破壊されて敗北に 追い込まれた、ということを丁寧に説明している。。 まあ兵站の道は平坦ではなかった………

鹿狩り

BSで「ディア・ハンター」をやっていたので、 つい見てしまう。長いな……オイ。 いまなら、1時間近くカットされるのではないか? 時代のせいだが、ところどころズームアップがあるのも シラケる。不自然だろ、不自然(^_^;)。 しかし、メリル・ストリープが…

Sarah's Key

レンタルDVDで「サラの鍵」を見る。 沢木耕太郎推薦シリーズの1本。 「ソフィーの選択」同様、ホロコーストの悲劇のトラウマを 描いたドラマだ。またホロコーストものかよ……といささか 食傷気味で見はじめたのだが、 1942年当時と現代を並行して 描く手法が…

信頼できる記事

いわゆる嫌韓本は飽きるほど読んだが、最近読んだ 「韓国と日本国」(若宮啓文、権/五〓※表示できず)は、 ある意味意表をついて面白い本だった。 というのも、普通なら韓国側が日本の植民地統治や歴史問題を 責め、日本側が反論する、という図式なのだが、 …

アイドルをさがせ

Perfumeが司会をしている関係で、NHKの「МJ」を いつも見ている。 なんだかよくわからないアイドルグループがたくさん 出てくるのにビックリ。その層の厚さ、バリエーションの 豊かさ、奇抜なアイデアに感心する。 日本のアイドル産業はすごいなあ……と、…

蒼い空

レンタルDVDで「ダーク・ブルー」を見る。 チェコ・英合作の戦争映画で、沢木耕太郎推薦シリーズのひとつ。 第二次大戦で、英国空軍に所属してドイツと戦った、 チェコ空軍のパイロットたちの話だ。 「空軍大戦略」でも、やはり祖国を離れ、英軍に所属してい…

Ginza Lights

で、その同窓会的イベントだが、永年勤続で叙勲を受けた 人やら、退職後なぜか家族と離れて一人住まいを始めた人やら、 まさに人生いろいろ、悲喜こもごも。 誰が誰をキライだったとか、あの人とこの人が女子校の 先輩後輩だったとか、意外な相関図?も明ら…

意外性?

銀座で同窓会的イベントに参加。 節約のため、銀座までの交通費はネットで調べた。 うちから歩いて西荻駅まで行き、地下鉄に乗るというのが いつもの手だが、このクソ暑い日に20分近くも歩いたら 死んでしまう(^_^;)。 自転車で駅まで行くと、駐輪代がかかる…

富士山にて(3)

そういえば、富士に住むことのメリットを、ひとつだけ確認した。 帰りがけに、山中湖の石割の湯に寄った。 入湯料は700円だったが、地元の人は、なんと300円に なっていたのだ。なんだなんだこの差は。 一瞬、引っ越してやろうかと思ってしまった(^_^;)。 こ…

富士山にて(2)

久々に富士山に行って、思い出したことがある。 昔、多少景気も良くて、クルマでよく富士山周辺を ドライブしていた頃、ふと「このへんに住むのもアリかな」と 思ったことがあるのだ。 武田百合子の「富士日記」を読んでいたせいもある。 山中湖周辺のどこか…

富士山にて

河口湖飛行館での見ものは、きれいに整備された ゼロ戦21型&52型だ。 やはりゼロ戦は美しい。それは緒戦の大活躍とともに、 やがて劣勢となり、最後は特攻機として多用されたという、 悲劇性を伴う美しさ……もあるだろうが、やはり純粋に デザインとして美し…

忍野八海

友人のクルマに便乗して、3人で富士山へドライブ。 吉田うどんを食べ、河口湖飛行館でゼロ戦を、自動車博物館で スーパーカーやらを見て、最後には温泉へ寄ってと、 ご満悦のドライブだったが、本当の山場は、何年かぶりに 立ち寄った忍野八海にあった。 お…

巡礼者その後

「ピルグリム」(テリー・ヘイズ著)やっと読了。 文庫本400ページで全3巻、計1200ページはなかなかキツかった。 「ジャッカルの日」なみのサスペンスが謳い文句だが、 これだけ長いと、返却期日までに読了できるか?と考えて、 大いにあせった。 つまり本の…

Gloomy Sunday

レンタルDVDの旧作で「暗い日曜日」を見る。 沢木耕太郎推薦シリーズ(?)のひとつ。 タイトルの曲はハンガリー人の産んだ名曲だが、あまりの暗さに 自殺者が続出した、という伝説があるそうな。 ハンガリーのレストランを舞台に、名曲にからむ男女3人の 運命…

不可能な使命

Tジョイ大泉で「ミッション・インポッシブル ローグ・ ネーション」を見る。 ローグ・ネーションとは、“ならずもの国家”のことらしい。 シリーズも5作目ともなるとダレそうなものだが、 プロデューサーでもあるトム君、なかなか頑張って飽きさせない 作りに…

ノイズキャンセリング?

カフェで本を読んでいると、周囲の話し声が気になって 本に集中できないことがよくある。 そこでラジオにイヤフォンをつないで、周囲の雑音を遮ろうと するのだが、番組が好みの音楽をやっていると、 逆効果になってしまう。 昨夜など、西荻マクドにいたのだ…

一長一短

愛車・MUJI号のカゴを取り替えた。 これまでは、リクセンカウルというドイツ製品のカゴを 工夫してフレームに付けていたのだが、カゴの細いパイプが ボキボキ折れてしまい、終了。 仕方なく、ママチャリに付いているような普通のカゴを 取り付けた次第。 前…

NYライブ

「Perfume WORLD TOUR 3rd」のブルーレイを見る。 去年秋の、NYライブを収めたもの。 これには、ワタシも Tジョイ大泉でのライブビューイングに 参加したので、ひとしきり思い入れがある。 あらためて感心するのは、まったくアウェイ感のない、 まるで広島あ…

逆説

逆説的なフレーズが好きだ。 健康本を読むのが好きなワタシの口癖は、 「健康のためなら死んでもいい」。 「命より健康が大事」。 しかし最近は、「天寿をまっとうするまでは、死んでも 死にきれない」と思うようになった。 とりあえず、死ぬまでは生き抜い…

巡礼者

「ピルグリム」(テリー・ヘイズ著)を読んでいる。 文庫本で400ページあり、それが上中下、計三巻に及ぶ ミステリー大作だ。 細菌戦を企むテロリストと、元凄腕エージェントの息詰まる 攻防を描く、21世紀版「ジャッカルの日」といったところ。 いま、中巻…

造作

俳優・加藤武が亡くなった。 加藤武といえば、先日CSで放映していた、黒澤明監督 「天国と地獄」にも刑事役で出ていた。 「天国と地獄」を見ていて、いまさらながら気づいたこと。 主人公の三船敏郎の住む邸宅は瀟洒な洋館で、西洋式の ライフスタイルであり…

映画と原作の違い

映画「紙の月」の原作小説(角田光代著)を読んだ。 映画と比較しながら読むのは面白い。 いちばん驚いたのは、 映画で光っていた小林聡美の先輩行員が 出てこないことだ。あれは映画オリジナルのキャラだったのか。 ヒロインの同級生らの余計な?筋立てがい…

一瞬の夏?

沢木耕太郎の映画批評を集めた本2冊、「映画の森へ」、 「映画の街から」を続けて読む。 彼の文章は、作品のいいところ、見どころがよくわかるし、 ネタバレもうまく避けつつ、いかにもいま見るべき映画だと 期待値を思い切り上げてくれる。 つまりその作品…

行けや立川

友人のクルマに便乗して、立川IKEAへ初見参。 IKEAなんて、車でもないと行けやせん……なんつって。 すでに持っているポエングチェアの、フットスツールを買うのが 本日の目的。早くいえば足置きだ。 まあいろいろあって無事買い求め、帰宅してさっそく 組み立…

時間旅行

レンタルDVDで「インターステラ−」を見る。 滅亡近い地球から人類を救うために、宇宙に飛び立つ主人公。 はたして、安住の星は見つかるのか?とまあ、 「地球捨てらあ」というべきスケールの大きな話だ。 3時間近い長丁場なので、スキあらば早送りする気 満…

花のいのち

レンタルDVDで「イコライザー」を見る。 デンゼル・ワシントン主演の、アメリカ版必殺仕事人 アクション映画。 手近にあるものを武器にして戦う、というところが面白い。 最後にゃ、勤め先のホームセンターが戦場になり、いろいろな 工具や機器を動員して戦…

THE WIND RISES

いまさらながら、レンタルDVDで「風立ちぬ」(宮崎駿監督)を 見る。主題歌は松田聖子かと思ったら、違ってた。 零戦の設計者・堀越二郎が主人公だが、その成長というか、 キャラの変化もなく、淡々とした展開。 沈頭鋲など、技術的な難題を工夫して開発して…

殺しの実演

レンタルDVDで「アクト・オブ・キリング」を見る。 1965年、時のインドネシア大統領・スカルノがスハルトの クーデターにより失脚、その後、右派勢力による 「共産党員狩り」と称した大虐殺が行われ、100万人以上が 殺害されたといわれている、9月30日事件を…